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【大家さんのための賃貸トラブル相談室】 タバコのヤニ・臭いと原状回復について

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【大家さんからの御相談】

先日、私が所有するマンションの一室で、賃借人の退去の立会いがありました。管理会社の担当の方が室内を確認したところ、タバコのヤニと臭いがかなりキツイ状態でした。当然、クロス全面張り替えとルームクリーニングが必要になると伝えましたが、賃借人が通常損耗の範囲内だと言って納得してくれません。どのように考えるべきでしょうか?

【弁護士からのアドバイス】

タバコのヤニ・臭いと原状回復の考え方は、国土交通省が制定した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」(http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html)に示されており、「タバコ等のヤニ・臭い(喫煙等によりクロス等が変色したり、臭いが付着している場合)」は、通常使用を超える損耗として、借主が原状回復費用を負担すべきものとされています。

従って、ご相談の件については、タバコのヤニでクロス等が変色したり、臭いが付着している場合には、クロスの張り替え費用や部屋のクリーニング費用を賃借人負担として、敷金と相殺することが可能です。

なお、上記のようなトラブルを未然に防ぐためには、改めて、賃貸借契約書の原状回復の条項を見直し、オーナー・大家さんに有利な特約を設けておく必要があります。

原状回復の範囲等でお悩みのオーナー様、管理会社のご担当の方は、八王子駅南口徒歩1分、賃貸トラブルに強い中村法律事務所に是非一度御相談下さい。